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PX4シングル・ステレオ・パワーアンプ

お客様の制作パワー・アンプです。

このアンプで何台目かは忘れました。トランジスター派であったといいます。

チューブ・ロケーションは初段½ECC40次段354V出力段PX4 整流管AZ12 トランスは全てTAMURAです。

その後、より良い音にするために回路に手を入れました。現在では初段であったECC40を省いています。ゲイン過大になりますしたので、NFBまず減じ、そして無帰還アンプにしたそうです。

 

お譲りします。製作者手取り 250,000円 (MH4x2+本PX4x2+AZ12板プレートx1) この価格は部品代の大半になりますので、製作費は製作者負担です。

特注として354V(画像品)使用時+10,000円、更にAZ12(画像品) メッシュプレート使用時+10,000円という真空管もあります。

価格には当舎のマージンが含まれていません。少々戴きたくお願い申し上げます。10%+消費税です。 250,000円にて丁度総額300,000円となります。

上から見るとこの感じ。

音質はタムラらしくカチッとしたものに仕上がっています。ラックスですともっと柔らかく、また少しにごりが出ます。タンゴは更に柔らかく、丸々として肥大していきます。

良い出来上がりでもあります。

 

シャーシーは出来合いのものを流用したそうです。

音出しは、画像後ろのJBL箱に入れたヨーロッパ・ユニットにして見ました。部品も馴染、真空管も汚れが取れました。そこで、メンテナンスを依頼されていた旧ソ連製スピーカーの仕上がりを見るためにも使用してみたのです。

音源は、仏FY ルフェビュールのベートーヴェン・ソナタ、独DGGベートーヴェン 交響曲7番フリッチャイとベルリン・フィル、独ETERNA エリカ・ケートとモーツァルト歌曲集、そして米TIMEのブッカー・リトルです。

クラシックとジャズでは亜米利加のスピーカーとは明確に違いがあり、旧ソ連スピーカーの音質は欧州といえるようです。

ところで、製作品は、殆どが未使用部品です。真空管も全て数時間も使用していなかったものです。

概略10時間を過ぎました。そこで、Mullard AC044 STタイプを使用してみました。PX4との比較はお聴きになればわかります。PX4の芳醇な音が空間をたっぷり満たしますが、AC044ではもっと硬質なストレート音が行過ぎていくのを見て取れましょう。どちらもそれぞれの特徴が際立ち楽しめます。

回路も改定して、ゲインも減らし、音質は更に向上しました。只今、音だし中です。

 

店舗移転しましたので、全ては初めからになりました

 

本アンプも2019年4月頃に再度お預かりすることになりますので、お聞きなさりたい方は、もう少しお待ちください